2024.12.13
お知らせ

[ニュースリリース]
税理士360構想の一環として所得税確定申告および年末調整の入力支援「AI-OCR機能」を無償アップデート

 

2024年12月13日

報道関係各位

日本ICS株式会社

 

税理士360構想の一環として
所得税確定申告および年末調整の入力支援
「AI-OCR機能」を無償アップデート

 

 

 

 TISインテックグループの日本ICS株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:西林心路、以下:日本ICS)は、会計事務所およびその顧問先企業が抱える『年末年始の繁忙期における業務過多』の課題を解決するため、控除証明書や源泉徴収票の「AI-OCR読み取り機能」を無償でご利用いただけるアップデートを実施しています。このアップデートにより、最新の業務効率化機能を活用いただき、会計事務所の業務負担を大幅に軽減できるよう支援します。

■背景

 近年、法改正に伴う業務量の増加や業界全体での人手不足が深刻化しており、会計事務所では作業の効率化が重要な課題となっています。特に、申告に必要な添付書類(例:保険料控除証明書、医療費控除証明書、寄附金受領証明書、源泉徴収票)の処理は多くの時間を要しており、繁忙期における大きな負担となっています。
こうした背景を受け、日本ICSは、書類をスキャナで読み取り、電子化データをAI-OCR機能で自動登録する仕組みを強化しています。従来、PDFやJPEGファイルを利用したデータ登録が可能でしたが、本アップデートではスキャナによる直接読み取り機能を追加し、さらなる業務効率の向上を目指しています。

<添付書類読み取りの作業フロー>

image01

■業務効率化を支えるAI-OCR機能の評価とその活用状況

 現在、本機能は年末調整業務を支援するシステム「給与処理db」にすでに実装されており、多くのお客さまから高評価をいただいています。政府提供の「マイナポータル」を利用すればデータ登録を効率化できますが、2023年の発表によると利用率は15%程度にとどまっており、十分に浸透しているとは言えない状況です。そのため、多くの企業では依然として紙ベースの処理が主流となっています。本機能を活用することで、スキャナを用いた書類のデジタル化と自動登録を実現し、繁忙期の入力作業を大幅に軽減することが可能になります。

<対応帳票>

image01

<所得税確定申告書と年末調整の対応状況>

機能 所得税申告db 給与処理db【年末調整】
スキャナ読み取り
ファイル読み取り PDF,JPEG PDF,JPEG
機能 各帳票に自動転記 ・複数社員の一括読み取り
・社員ごとに自動振り分け
読み取り対象証憑 ・医療費の領収書等(医療費のお知らせ)
・寄附金受領証明書
・保険料控除証明書
・源泉徴収票
・保険料控除証明書

■アンケート結果からみる業務の課題解決策にもAI-OCR機能を

 2024年1月に実施した業務課題アンケートでは、インボイス制度対応に伴い、「経理業務の工数が1.5倍増加した」と回答した方が全体の40%に上りました。また、顧問先企業が経理業務において課題に感じていることについては「時間のかかる手作業の多さ」66.8%、企業代行業務において、どの業務に負担がかかっているのかについては「記帳入力が負担」46.3%と、多くの方がバックオフィス業務の効率化に課題を感じていることがわかりました。こうした課題に対しても、AI-OCR機能が役立ちます。請求書や領収書などの証憑書類の読み取り、自動で仕訳を生成する「原票会計S」は、記帳入力や書類整理の負担を大幅に軽減し、本来注力すべき業務に集中できる環境を提供します。

image01

■今後について

 日本ICSは所得税確定申告と年末調整のアップデートに加え、AI-OCR機能のさらなる強化を進めています。この取り組みにより、手作業での確認や修正作業の手間を削減するとともに、読み取り精度の向上を図ります。さらに、作業プロセス全体の自動化機能を推進する新機能の追加も予定しており、税務申告業務の迅速化と正確性の向上を目指しています。これにより、会計事務所および顧問先企業の業務負担を大幅に削減し、税理士の皆さまが顧問先企業への対応やコンサルティングなど、より付加価値の高い業務に専念できる環境を提供することを目標に、お客様のニーズに応えるサービスと機能を追及してまいります。

■関連リンク・お問い合わせ先

税理士360構想について
日本ICSは、生成AIなどのデジタル技術の活用やTISインテックグループ内外の企業との連携・協業強化により、従来から提供している税務・会計システム提供を主軸に置きつつ、税理士を取り巻く周囲360度全ての支援メニューを展開していくため、「税理士360構想」を掲げています。

 

第一弾 「税理士360構想」を掲げ、「ICSデジタルポスト」を提供開始
https://www.icsics.co.jp/post-news/46212

 

第二弾 「税理士360構想」の第二弾として、三菱UFJ銀行の「DX支援スキーム」に参画
https://www.icsics.co.jp/post-news/47421

 

第三弾 「税理士360構想」の第三弾として金融機関向け決算関係書類の電子データ提供サービスを開始
https://www.icsics.co.jp/post-news/48973

 

第四弾 「税理士360構想」の第四弾として、会計事務所の顧問先企業向け経費精算業務自計化パッケージ 「ICS デジタルクリップ」を提供開始
https://www.icsics.co.jp/post-news/49707

給与処理dbについて(https://www.icsics.co.jp/product/salary
給与計算で入力した毎月の給与・賞与データをもとに、支払保険料などの必要項目を入力するだけで年末調整計算を自動的に行います。

所得税申告dbについて(https://www.icsics.co.jp/product/tax
確定申告・損失申告・修正申告・準確定申告・更正の請求の作成・各種明細書が効率的に作成できる「確定申告業務」と兼業の集計に対応した「個人決算書業務」をご用意しています。

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

日本ICS株式会社について(https://www.icsics.co.jp/)
お客様視点での商品開発を企業理念とし、1965年より財務・税務・給与計算システムの開発・製造・販売から保守に至るまで、トータルでサポートするITベンダーです。ICSとは、Independent Computer Service からきており、独創的な発想力をもとにほかに類を見ないコンピューターを使用したサービスを提供することを常々考え、商品開発を行っています。その発想力と技術力で業界トップシェアを誇るIT企業として多数の会計事務所、顧問先企業にご利用いただいています。

TISインテックグループについて(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。

【本件に関するお問い合わせ先】
◆報道関係からのお問い合わせ先
日本ICS株式会社 経営管理部
TEL:06-6773-3881  E-mail:ics-corporate@icsics.co.jp

 

◆本サービスに関するお問い合わせ先
日本ICS株式会社 営業戦略部
TEL:06-6773-3881  E-mail:hansoku_info@icsics.co.jp