TISインテックグループの日本ICS株式会社（本社：大阪府大阪市、代表取締役社長：西林 心路、以下：日本ICS）は、請求書の受領・一元管理・仕訳自動作成をシンプルに実現できる「請求書管理オプション」を2025年12月3日より全国向けに提供を開始します。これまで地域限定だった本サービスを全国に展開することで、より多くの企業が請求書業務のデジタル化を手軽に始められる環境を提供します。

■概要

　「請求書管理オプション」は、請求書の受領から仕訳作成、保管までを一元化し、日本ICSの会計システムと連携して経理業務を大幅に効率化できるオプションサービスです。紙・PDFを問わず受領した請求書をAI-OCRで読み取り、簡単にデータ化できるため、煩雑な入力作業や台帳整理、属人化しがちな経理処理を軽減できます。

■主な利用シーンと運用例

　「請求書管理オプション」を利用することで、企業は請求書業務を「拠点主体」と「本社集約」の２つの運用で進められます。いずれの運用でも、本社と各拠点が同一データを共有できるため、業務負荷の偏りや処理の遅延を抑えつつ、効率的な運用が可能です。

①拠点主体で処理する運用
各拠点が請求書の受領・データ化・支払処理・仕訳作成までを担当し、本社は決算処理のみを担う運用です。拠点が登録した情報を本社がそのまま活用できるため、月次・決算業務の確認が迅速になり、拠点ごとの処理品質を安定します。結果として、全社の会計プロセスを効率化よく進められます。

②本社集約で処理する運用
拠点では、請求書の受領とデジタル化のみを行い、支払処理・仕訳作成・会計処理は本社で一括して実施する運用です。拠点の作業負荷を最小限に抑えられるため、人員が限られている拠点でも無理なく対応できます。本社側で処理品質を統一できるため、業務の抜け漏れや作業のバラつきも抑制しやすくなります。

　さらに、電帳法対応オプションを導入すると、領収書やレシートの仕訳も自動作成できます。

■今後の展望

　日本ICSは、「日本ICSの会計システム」と「請求書管理オプション」が請求書業務のDX化を実現するソリューションと位置付け、企業経理業務担当者の業務負荷軽減と生産性の向上を推進していきます。今後は、請求書管理オプションを起点に、請求書発行・未収未払管理・取引先の管理などの販売管理領域へも機能を拡張し、会計事務所と顧問先がひとつのサービスで業務を完結できる環境を整備していきます。こうした取り組みを通じて、当社が掲げる「税理士360構想」にもとづく包括的な支援をより一層強化していまいります。
また、2025年6月よりTIS株式会社が提供している「DX Connect Gate」との連携により、債権債務等入金支払管理・仕訳データ自動連携管理などを実現し、経理業務全体の更なる高度化を目指し、当社も順次地域金融機関との提携を推進してまいります。

■「DX Connect Gate」について

「DX Connect Gate」は、「銀行」×「IT」×「税理士」のノウハウを融合させたITソリューションで、企業の請求書受領から精算までのバックオフィス業務を支援するプラットフォームです。銀行への送金指示までをAPIで自動連携し、請求処理をデジタル化することによりペーパーレス化やインボイス対応、支払いコストの軽減を実現します。
なお、本サービスは、TIS株式会社より提供します。

■税理士360構想について

日本ICSは、TISインテックグループ内外の企業との連携・協業強化により、従来から提供している税務・会計システム提供を主軸に置きつつ、税理士を取り巻く周囲360度全ての支援メニューを展開していくため、「税理士360構想」を掲げています。

第一弾　「税理士360構想」を掲げ、「ICSデジタルポスト」を提供開始
https://www.icsics.co.jp/post-news/46212

第二弾　「税理士360構想」の第二弾として、三菱UFJ銀行の「DX 支援スキーム」に参画
https://www.icsics.co.jp/post-news/47421

第三弾　「税理士360構想」の第三弾として金融機関向け決算関係書類の電子データ提供サービスを開始
https://www.icsics.co.jp/post-news/48973

第四弾　会計事務所の顧問先企業向け経費精算業務自計化パッケージ「ICS デジタルクリップ」を提供開始
https://www.icsics.co.jp/post-news/49707

第五弾　日本ICS、「税理士360構想」の第五弾として、「請求書管理オプション for DX Connect Gate」を提供開始
https://www.icsics.co.jp/post-news/55572